医療法人とは何なのか? 〜その1 法人とは?〜 

この記事は医療法人の前提の「法人とは」から説明しています。

とっとと医療法人について知りたい方はこちらへ。(記事はまだ投稿されておりません)

医療法人を立ち上げたいそこのあなたへ、ちょっと待ってください。

「医療法人」と簡単に言いますが、そもそも医療法人とは何なのか、わかりますか?

医療法人を明らかにするためにはまず「法人」というものがわからなければなりません。

「人」と一文字で表すけれど

まず、「人は人だろ。」と言われるかもしれませんが、実は法律の世界ではものすごく重要なことでして、「人か、それ以外か。」というのはとても大きな問題なのです。

なぜなら、人でないと権利の主体になれないからです(ドーン!)!

「権利の主体」などと難しい言い方をしましたが、要は、買い物をしたり、物を貸したり借りたり・・・、と、契約など何か法律に基づいたことができるか?ということです。

これをやはり法律の世界では「人格」と呼びます。

逆に言うと、例えば、犬さんはレンタカーを借りられないじゃないですか。あれは、犬さんが権利義務の主体ではない、人格が無いからです。

そして、我々のような生まれながらの生きた人のことを「自然人」と呼びます。

ここまでくれば察しの良い方なら「じゃあ、もう一方が法人か。」となるかと思います。

認めてやろう、人として

法人で一番わかりやすいかな、と思うのが会社です。

会社も株式会社や合同会社など種類はあれど、法人の一つです。

法律上、自然人でなければ契約ができないのであれば会社は物を売れなくなってしまいます。

ときには会社のような集まりというか、組織というか、そういうものに人格を認めてあげないとものすごく不便になってしまいます。

そこで、自然人以外にも法律で人格を与えることができるようにしたのが法人なのです。

以上が、法人とは何か、でございました。

本当は、自然人も、法律上の人格も、もちろん法人も、もっと複雑なものなのですが、それだけでも本になってしまうくらいですのでこの辺で。

行政書士
大谷常雄